3.ミャンマーの紅茶(こうちゃ)(2013年11月25日)
  
  タイには正月が3回ある。1つは1月1日の普通の正月。2つ目は1月末から2月はじめの中国正月である。タイには中国から移民してきた人々が多いので中国正月は盛大に祝われる。
3つ目は4月中旬のタイ正月でソンクランと呼ばれている。4月はタイの一年で最も暑い季節、町中、村中で水掛祭りが行われる。タイに住んでいるときは、いくら水をかけられても問題ないのだが、日本に帰る前にホテルをチェックアウトした後うかつにもかけられてしまったときにはほんとうに困った。
濡れたままでは飛行機にも乗れないので、もう一度ホテルに戻り着替えさえてもらったことがある。
2005年のソンクラン休みのとき、タイ在住の日本人を客としたミャンマーへのツアーに妻とともに参加した。 主な訪問先は世界三大仏教遺跡のあるバガンであった。
ところが何と、バガンでもタイと同じく水掛け祭りの真っ最中であった。(写真①)


 水掛けを避けつつ、バガン遺跡(写真②)の観光やポッパ山(写真③)に登った。
このポッパ山、屋根付きの階段を延々と上っていくのだが、当時運動不足で肥満していた私は息も絶え絶え、日本人ツアー客の中でビリとなってしまった。
くたくたになったところで、ガイドさんがバガン市内の「紅茶の店」に案内してくれた。(写真④)



 そのおいしかったこと。ポッパ山の疲れがこれで一瞬にして取れ、元気がわいてきた。思ったよりも甘くなく、コンデンスミルクたっぷりで疲労回復にはぴったりだった。
その色は普通の紅茶よりミルクコーヒーに近かった。
ミャンマーの紅茶については紅茶研究家の磯淵氏が以下の本で詳しく紹介されている。
磯淵 猛. 飲むお茶、食べるお茶:ミャンマー紅茶物語. PARCO出版. 2001年


コレクション一覧へ戻る