13.タイの犬(2014年2月15日)

 私はタイにいるとき生まれ変わったらタイの犬になりたいと思っていた。
とにかく自由なのである。
暑いからかもしれないが、昼間はほとんど眠っている。眠る場所も自由である。
写真①を見ていただきたい。バンコクの大通りで車の騒音も何のその、二匹の犬が爆睡している。その幸せすぎる顔を見ると癒やされてしまう。
もちろん、うっかり手を出して噛みつかれたら、すぐに病院へ行って狂犬病の予防処置が必要となるが。



 しかし、このようにのんびりしているのは「おとな」になって、その環境を知ってしまった犬だけで、子犬のときは実に活発である。
写真2は私が勤務していた工場の日本人寮で生まれた子犬3兄弟である。日本人が会社から戻ってくると、どこからともなく現れて飛びついてくる。
私のかばんにもこの通り噛みついている。
工場の作業着を着ているときはよいのだが、たまにバンコクに正装して出張するときに飛びつかれて泥だらけになってしまったときは大弱りであった。罰としてその犬は鎖に繋がれることになったのだが、鎖に繋がれている犬をタイでみたことはほとんどない。



 犬の毛色の褐色や黒色の色素はメラニンであり、その濃度によって糖蜜色を呈することもある。

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