19.葉巻 (2014年4月9日)

  映画で葉巻をふかしているシーンを見ると「かっこいいな」と思う。
私はJTの社員であったことがあるが、愛煙家ではなかったので葉巻も吸ったことがなかった。
そこで、先日タイに行ったときに羽田空港の免税店で葉巻きを買って(写真1-1)、タイにいる愛煙家の友人に吸ってもらった。(写真1-2,1-3)
葉巻は煙を肺に入れるのではなく口でふかし、そのフレーバーを楽しむものだと聞いたので私も試してみた。(写真1-4)
なかなか良い香りで癖になるかもしれない。



  煙草色というのは代表的な糖蜜色のひとつである。(「ワンダムおじさんの糖蜜色研究:2.3 糖蜜類似色を選ぶ)
そこで写真2のように葉巻をばらばらにして温水抽出を行い濃縮液を取得してみた。



 濃縮液をスケッチブックに塗布しRGB値を測定したのが写真3である。
塗布方法については「ワンダムおじさんの糖蜜色研究:2.1 糖蜜色をRGBで表す」に示した。



 図1には葉巻抽出液のRに対するG,Bのプロットを糖蜜とともに示した。B番、C番塗布のように塗布される濃縮液量が少なくなると糖蜜より
Rに対するG,Bの比率が高くなるが、濃縮液量がたっぷりあるA番塗布では糖蜜と近くなる。
 葉巻の糖蜜色が葉巻の製造工程のどこで生じるかというと図2.の自然乾燥工程と発酵熟成工程である。特に自然発酵工程で緑色から糖蜜色への変色が起こり、発酵・熟成工程ではその葉巻に特有のアロマが生成する。



 葉巻の製造方法は写真4の書籍に記載されている。



 この書籍では世界の色々な葉巻が写真で紹介されており、まさに糖蜜色づくしの本である。

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