20.ビール(2014年4月20日)

 ビールはいつどこで飲んでもうまいが、熱帯の強い日射しにさらされた後は特にそうだ。
私はバンコクの定宿としているホテルにチェックインしたら、まずギンギンに冷えた「ハイネッケン」と「パッタイ」を注文する。(写真1)



 パッタイは米粉でつくった太めの麺の焼きそばである。ナムプラー(タイの魚醤)を少しかけて、冷えたビールと食べると実に旨い。

 インドネシアでは「ビンタン」に毎晩お世話になった。ビンタンとはインドネシア語で「星」のことである。
写真2はバリ島でビールや清涼飲料水を売っているおばあさんとたぶんその孫であろう少女である。やはり、おばあさんの方が売り込みはじょうずだった。



 ラオスの古都「ルアンパバーン」では「ビア・ラオ」がのどの渇きを潤してくれた。(写真3)



 タイから日本に帰国した2012年の秋、昔インドネシアとタイでいっしょに仕事をした会社の先輩や同僚と東北地方を旅行した。
2011年3月11日の大震災、大津波からの復興状況を見たかったからである。
このときキリンビールの仙台工場を訪問し、私は黒ビール(スタウト)を試飲させてもらった。(写真4)




 糖蜜色研究家である私の興味はビールの色にある。
The Complete Handbook of beers and brewing (Publisher:Joanna Lorenz, Annes Publishing Ltd 1997,2003) では世界中の色々なビールが記載されており、その中のいくつかにはグラスにビールを注いだときの写真もある。
その写真のRGB値を測定しRGB値の大きい順(明るい順)に並べたのが表1と図1である。




 ビールの色の明るさは麦芽の焙燥度合とその配合によって決まるとのことである。(図3)


 色々な明るさの糖蜜色をビールで味あうのも楽しそうである。

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