29.鉄錆その2 2014年8月10日

 12.鉄錆 で 「錆の美しさは滅びの美しさ」であるということを述べた。
しかし、ときに鉄錆は近寄りがたい重厚さを見せてくれる。もう少ししたら滅びてしまうであろう長い時間の経過とそれに耐えてきた重みを感じる。
今回は私がそのように感じた4つの鉄錆を紹介しよう。

(1)楠正成像を護る鉄の鎖

 鎖そのものもさることながら、その下のコンクリートに描かれた鉄錆の模様に注目していただきたい。


(2)教会の扉

 木材の木目とそれを横切る金具の鉄錆色の調和が美しい。



(3)錆びた滑車

 ここまでくると鉄錆そのものが芸術品である。


(4)鉄網のフェンス

 電車を待っているときに見つけた見事な鉄錆色。
恐れ多くてこのフェンスを乗り越えてみようという人はいないだろう。



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