31.果物王 ドリアン  2014年8月23日

 インドネシアにいたとき、果物の王様と言われている「ドリアン」を多量に買ってきた。
その巨大で異様な形状からして、果物の王様にふさわしい。どんなに美味なのだろう。期待に胸を膨らませて,外皮を割ったとたん。
部屋中に異様な臭いがただよった。
私はそのような経験はないが、肥だめに落ち込んだときの臭いというのはこんなものだろうかと思った。
ついにドリアンの一欠片も口にすることはできなかった。
 タイには長く住んでいたので、もちろんドリアン(タイ語ではトウリアン)を見る機会はあった。
タイ人にもドリアンが大好きな人と私同様嫌いな人に別れるようだ。
取れたてのドリアンは絶対においしいと聞き、ドリアン農場を訪問したこともある。
確かに、インドネシアで初体験したときのような強烈な臭いはなく食べることはできた。しかし、私にとってはお金を払ってまで食べたいと思うものではなかった。







 
 ドウリアンの可食部は淡黄色、外皮は緑褐色から黄褐色をしており、糖蜜色に近い物もある。





 ドリアンの発芽の仕方は実に不思議である。
ドリアンの果肉の中に種が入っているのだが、これをアパートの鉢に埋めておいたら写真9のように芽が出てきた。
何と種が空中に浮かびあがり、ちぎれ落ちてしまうのだ。



若木は当初すくすく育ったが、残念ながら途中で枯れてしまい。1990年の年を越えることはできなかった。



 ドリアンについての詳細は下記の本を読まれると良いだろう。

 ドリアン-果物の王.塚谷裕一. 中央新書1870 (2006年)

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