9. 象の銅像(2014年1月8日)
 
  タイにいたころバンコクのショッピングコンプレックス「セントラルワールド」によく行った。
 この中には日系のデパートである「伊勢丹」があって、その中に「紀伊国屋書店」がはいっていて日本の本を買うことができたからだ。
 さて、その「セントラルワールド」には私のお気に入りのものがある。かわいらしい象の親子(父、母、子)のブロンス像である。(写真①)



 ブロンズは代表的な糖蜜色のひとつである。(ワンダムおじさんの糖蜜色研究 Page53)
ところが、2010年の5月にこのセントラルワールドが大変な災難に巻き込まれることになる。
タイのいわゆる赤シャツ派と黄シャツ派の対立はごぞんじの方が多いと思うが、このときは赤シャツ派がセントラルワールドのある場所に陣取り、当時の政府への抗議集会をしていたのだが、その中の過激派がセントラルワールドに火をつけてしまったのだ。
その事件があって10日ほどたってから、あの象の銅像たちはどうなったのだろうか見に行った。(写真②)


 周囲は悲惨な状況であったが、象の家族は難を逃れたようだ。
それから、復旧工事がはじまり、いつのまにか象の家族もどこかに行ってしまった。
セントラルワールドの商業施設はどんどん復旧していくのに、あの象たちはどこへ行ってしまったのだろう。寂しかった。
 それから3年がたち、日本から再びタイにいったときにセントラルワールドワールドに寄ってみたら、何と象の家族は帰ってきていた。(写真③) その嬉しかったこと。



 糖蜜色の象たちよ。いつまでもタイの守り神でありますように。

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