51.サファイアの採掘 2015年2月8日

  タイのカンチャナブリ県にボープロイというところがある。
この地名は図1の下部の紹介にも記載している通り、「サファイアの坑」という意味である。



 この街はその名の通り、サファイア採掘で有名である。 
1987年の11月はじめに、私は家族とともにボープロイを訪れた。

街を抜け(写真1)、 サトウキビ畑(写真2)やキャッサバ畑(写真3)を車窓に見ながら走るとサファイアの採掘場があった。


 そこには池がたくさんあった。(写真4)
採掘が終わった坑に雨水がたまって池になっているのだ。
ボーというのはタイ語で「池」のことでもある。



 採掘は写真5のような深い坑を掘って行われたいた。
写真左上で坑を覗いているのは私の息子である。カメラで坑を覗いて撮影したのが写真6である。



 採掘をしていた作業者の人が、幼い娘の手のひらに小さなサファイアの原石を何粒かのせてくれた。(写真7)
その色は青みがかった黒であった。



 サファイアは色々な色がある。(図2)
サファイアはコランダムと言う酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶で、純粋なものは無色透明である。
この中に鉄やチタンなどの不純物がはいると有色となるのだ。
コランダムの中で赤色のものをルビーと呼び、それ以外の色の物をサファイアと呼ぶそうだ。
ルビーの赤色の原因は不純物のクロムである。



 図2.の中でNo.4,No.7,No8は糖蜜色と言ってもよいだろう。

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