52.ルビーの採掘 2015年2月11日

 1988年の5月にタイ王国チャンタブリ県にあるルビーの採掘場を訪れた。

 

 写真1のような道路を通ってカンボジア国境に向かって進むと、写真2のような広大な採掘場があった。




 前節のボープロイのサファイア採掘場とは異なり、ここではバックフォーなどの重機が使われ、小石や土砂が多量の水で洗浄されてその中からルビー原石が取り出されていた。(写真3)



 作業員が手の平に砂をのせて、「これがルビーだ」と指し示してくれた。
当時は、どれがルビーかはっきりわかったのだが、今改めて写真を見ても良くわからない。(写真4)



 「記念にあげる」と言って小さなルビーの原石をいただいた。(写真5)
きていな「赤」である。


 コランダムの中で赤色をしたものをルビーというのだから、当然どの色は赤である。
しかし、暗いところでは鮮やかな赤ではなく茶色に見える。(図2)



 茶色というのは、そもそも暗くした赤である。
図3でRが100を切ると、赤と言うより茶色すなわち糖蜜色に見える。
糖蜜色の平均値R:G:B=135:78:44を G/R、B/Rを一定としてRを255まで揚げるとオレンジ色になる。




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