76.シエーナ 2015年9月25日

 1998年の4月28日はイタリアのローマからフィレンツエにバスで移動した。JALのユーロエクスプレスである。
途中でシエーナに立ち寄り、その糖蜜色の建物を堪能した。
 
 
 
 




  図1はRの小さい順にならべたシエーナで採取した建物の色である。
またこれらの色についてRとGの関係およびRとBの関係を図2にプロットした。
 
  
  「バーントシェンナ」「ローシェンナ」という茶色の色名がある。
 永田泰弘監修の「日本の色世界の色」では次のように記載されている。
  「ローシェンナとバーントシェンナはイタリア.トスカーナ地方の都市シエナ(Siena、ここではシエーナと書く)に由来する色名。
 この地に産する土から作られた顔料の名。ローは「生の」や「原料のままの」の意味で、土の色がそのまま顔料の色に反映されている。
バーントは「焼いた」や「焦がした」の意味。土を焼くことで顔料の色を濃くしたため、バーントの語が冠されている。
ローシェンナは暗いオレンジ色、バーントシェンナは赤みの強い茶色」
 図2にはバーントシェンナ、ローシェンナもプロットしてあるが、シエーナの建物の色はこれらよりもRに対するG、Bが高い。
特にBが高い色が多く、紫がかった灰色に見えるものも多い。

 写真7はタイで使っていたいた水彩絵の具である。この中にバーント シャンナ(Burnt Sienna)があった。
 
 
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