79. 行縢山の土色 2015年10月12日

  行縢山(むかばきやま)は宮崎県延岡市にある標高約830mの山である。
私も三重県から宮崎県にやってきた当初は良く登ったものだ。
そのころは20代でまだ体重も少なく、スイスイと頂上まで登れたものだが、今のように太ってしまうと頂上まで行くのはあきらめている。
 今年の夏の終わりに、中腹にある「行縢の滝」まで行ってみた。この滝は「日本の滝百選」にも選ばれており、台風通過直後で水量も多くみごとであった。(写真1)



 行縢山は基本的に岩山であり、登山道にも大きな岩が多い。(写真2)



 しかし、岩の下や樹木の根元には土があり、その色は典型的な「土色」である。(図1)
土色はもちろん代表的な糖蜜色である。(ワンダムおじさんの糖蜜色研究Page54)



 倒木にはサルノコシカケ科の担子菌子実体(キノコ)が発生していた。
これらの担子菌が倒木を腐植物質に分解し、それが風化した岩や石と混合し土をつくっているのである。



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