181.キツネノエフデ放置による変色 2017年10月15日

 サトウキビ畑に生えたキツネノエフデを畑のコンクリートブロックの上に置き、色変化を記録した。
RGBを測定した部位は写真1に示すA,B,C,Dの4箇所である。


 放置経過写真を写真2に示す。





 各部位のRGBの変化を図1に示した。
 
 Rに対するGおよびBのプロットを図2に示した。
 部位A,C,Dはそれぞれほぼ一直線上に乗ったが、部位Bは2つのグループ(B-1とB-2)に分かれた。
 B-2はA,C,Dと類似の直線に乗ったが、B-1はRに対するGおよびBの比率がこれらより小さかった。


 
 図3にG/RとB/Rの変化を示すが、この図よりB1期は放置開始後のしばらくの期間であることが分かる。


 部位BのRGBおよびその色見本を表1に示した。


 B1期は放置後3日までであり、B2期は3日以後である。
 表2にはB1期とB2期のRGB値の平均値とその色見本を示した。
 B1期はG,Bに対してRが圧倒的に大きく、鮮やかな朱色をしている。
 B2期はRがG,Bに近づきくすんだ色となっている。
 
 B1からB2の大きな色調変化の引き金は雨が降ったことによる影響が大きいのではないかと思う。
 写真3はB1からB2へ変化する前日の写真である。
 雨で頭部のグレアが流され、その後で紫色物質が漏洩しているように見える。
 その後、乾燥するとB2期に移行した。


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