240. アジサイの花の色変化  2018年9月11日

 第94節「冬の紫陽花」では、冬になっても残ったアジサイの花は糖蜜色であることを記載した。

本節ではその花が糖蜜色になるまでの過程につき記録する

 私設研究室の隣は竹藪になっており、初夏になるとアジサイが咲く。(写真1)
この花の色変化を追った。

 花の変化を写真2,3,4,5に示す。
 写真3の7月11日に枝が折られていた。
 もう花の盛りは思った私の年老いた母が折ったものと思う。
 ほんとうは、そのままで花色の変化を観察したかったのだが、私は母に折るなとも頼んでいないし、研究室の土地は母のものなので
 文句は言えない。
 折れた枝をすぐにウイスキーの空き瓶に挿して観察を続行した。
 空き瓶の中の水にはハイポネックスを少量添加した。


 
 
 

 花のRGB、R%,G%,B%の変化を表1に示した。
 さらにRGBの中で最も数値の高い要素を255(最大値)としてときの相対値としてRm,Gm,Bmを計算した。
 RGBは撮影時の光強度(天候や時刻によって大きく変わる)によって大きく変わるので,色相の比較をするには相対値のRm,Gm,Bmが適当と考えたからである。
 

 図1にはRGBの変化を図2にはR%G%B%の変化を図3にはRmGmBmの変化をグラフにして示した。

 

 

  表2はRmGmBmの色見本の経過を分類して示したものである。
 観察を開始して最初の17日は花は緑色をしている。次の8日(累積25日まで)は白色に変化し、さらに次の17日(累積42日)は青色となった。
 その後、再度緑色に変わり、これが25日(累積49日)続いた。
 そして、ついに糖蜜色に変色した。
 今後も観察を続けるが、冬になっても糖蜜色は変わらないと思う。
 
 コレクションリストに戻る