271. 小袋包装した黒砂糖 2019年3月10日

 2018年に生育したサトウキビから製造した黒砂糖の小袋包装が終了した。(写真1、表1))
ここまでやってやっと今期の黒砂糖つくりが完了したことになる。

 私が黒砂糖をつくる第一の目的はサトウキビの有効成分を研究するためである。
ジュースは凍結しないと長期保存には絶えないが、黒砂糖にしておけば室温保存でも問題ない。
通常、黒砂糖をつくるときは精製のため石灰を入れて不純物を凝集除去するが、私は石灰はまったく使用せず加熱して析出する沈殿物を
除去しているだけだ。従ってこの黒砂糖はジュースそのものの成分とかなり近いことになる。
一方、加熱して析出する沈殿物(いわゆる灰汁)は量が少ないので、小さな冷凍庫で凍結保存することが可能である。
(研究日誌第220節参照)
黒砂糖と沈殿物を別々に研究することによりジュースの有効成分の研究ができるというわけである。
 第二の目的は、研究室を訪問された方に名刺がわりにお渡しすることである。
また、地元の高齢者倶楽部(私もその一員であるが)の皆様にもお裾分けして喜んでいただいている。


 

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