328. 蜂の巣抽出液 2019年12月7日

 第326節で回収したアシナガバチの巣をホワイトリカーついで1%炭酸ナトリウム水溶液で抽出してみた。

写真1のように蜂の巣を粉砕乾燥し、これをホワイトリカーで1次抽出(写真2)と2次抽出(写真3)を行った。
2次抽出残渣を1%炭酸ナトリウム水溶液で3次抽出を行い(写真4)、濾液がほぼ無色になるまで水洗した。(写真5)











 各抽出濾液と水洗濾液の外観と色度を表1に示した。
 ホワイトリカー抽出液、1%炭酸ナトリウム水溶液抽出液は明らかに糖蜜色であった。



 図1-1,1-2,1-3は抽出濾液と水洗濾液の紫外可視吸収スペクトルである。
 図2-1,2-2、2-1は吸光度総計に対する各波長の吸光度の相対吸光度のスペクトルである。
 図2-3を見ると1次および2次抽出液(ホワイトリカー抽出)は320nmにピークがあり、3次抽出液(1%炭酸ナトリウム抽出)は330nmにピークがあることがわかる。
 



 写真6は4次水洗残渣の乾燥品である。
 鱗片状であり乳鉢での破砕は容易でない。


 乾燥残渣を写真7のようにガスコンロで強熱すると、写真8のような黒い灰が残った。
これを顕微鏡で見ると写真9のような粒子が認められた。






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