334. 10円硬貨 2020年1月16日

 2012年の4月にタイから日本に帰国し、日本の貨幣を使うようになった。
1円玉、5円玉、10円玉をおつりで受け取ってもなかなか使わないし、持ち歩くのも思いので貯金箱に入れておいた。
貯金箱を開けてみると315枚の10円硬貨があった。
それを製造年別に分別氏し、スキャンした画像を図1~図4に示した。






 スキャンした画像からRGBを測定し、製造年別の平均値を求め表1に示した。

 表2は製造年ごとの平均RGB、T値(R+G+B)およびその色見本である。


 図5には製造年ごとの硬貨枚数を示した。
 1959年から1963年製造のものが各1枚見つかった。
 1964年の東京オリンピックの年のものも5枚見つかった。
 1966年と1967年のものは皆無であった。
 1974年~1985年には枚数が増加したが、その後増減を繰り返した。
 2004年がピークで20枚、2007年も16枚見つかった。
 その後低下し、2013年以降のものは見つからなかった。

  

 図6に製造年とRGB平均値の関係を示した。
 製造年が新しくなるほどR,G,Bは大きくなった。
 特に2000年以後R,G,Bは急増している。

  

 図7には製造年とT値の関係を示した。
 2000年以降、T値が急上昇し明るい色調になっていることがわかる。

  


 図8には古い十円硬貨と新しい十円硬貨の画像とRGBを比較した。
 十円硬貨は銅含量の高い青銅である。(銅95%, 亜鉛4-3%. 錫1-2%)
 古い硬貨の色が暗くなるのは銅が酸化して酸化銅の錆ができるためである。
 いずれにせよ、典型的な糖蜜色である。


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