356. 黒いアゲハの蛹 2020年6月21日

 前節でカタツムリが這っていた壁に何か分からない物体が付いていた。
触ってみると硬いので、私は最初カタツムリと同じ陸生の貝ではないかと思った。(写真1)
しかし、毎日観察しても動く気配はなかった。
表面は緑色の微細藻類が繁殖しているようで、かなり長い間この壁にくっついていたのだろう。


 この物体が何か分かったのは、6月18日の午後、この物体の真上に黒いアゲハチョウを見たときだ。
 物体の上部には穴があいており、どうやらアゲハはここから羽化したばかりだったようだ。
 そう、この物体はアゲハの蛹だったのだ。
 すぐに蛹の抜け殻と一緒に黒いアゲハを撮影しようとしたが、残念ながら1mほど離れた別の場所に飛び立ってしまった。



 写真3はその黒いアゲハの写真とRGBである。
 羽根の後にある斑点は白く見えるが、背景が漆黒のためであり実際はかなり暗い灰色である。



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