380. ロイカトン 2020年10月28日

 タイの大きな祭りは最も暑い4月のソンクラン(第103節第319節)と、少し涼しくなった10月末から11月に行われるロイカトンである。
 タイ語のวันลอยกระทง, Loy Krathong のロイは「水に浮かべる」の意、カトンは「灯籠」のことである。
 タイ国政府観光庁のホームページには次のように記載されている。

タイのロイクラトン祭りは水の祭典とも呼ばれています。「ロイクラトン」とは、灯籠(クラトン)を川に流す(ロイ)というタイの人々の間で古くから続いていた風習です。
河川の水位がもっとも高く、旧暦12月(現在の10月または11月)の満月の夜に人々が川岸に集まり、川の女神“プラ・メー・コンカー”へ感謝の気持ちを捧げます。
地方により形式が異なりますが、バナナの幹や葉などで模った灯籠の上にロウソクと線香を立て、川に流したのが始まりです。
ロイクラトン祭りはまた神への信仰やその土地の風習、人と川の深い関わりを表しています。
また、ロイクラトン祭りでは、花火を打ち上げるところも多く、家族やカップル、友人と一緒に楽しめるお祭りです。

2020年のロイカトンは10月31日だそうだ。
私は2003年にロイカトン発祥の地であるスコータイのローカトン祭りを見に行ったことがある。(写真1)
写真1の黄色い枠で囲った女性(たぶんスコータイの王妃様の役ではないかと思う)の動きに注目して欲しい。
カトンを持ってそれを水に浮かべるまでのしなやかな姿は優美なことこの上ない。



 写真2は水に浮かんだカトンである。シンプルだが美しい。
  

 写真3は妻がタイにいたときに作ったロイカトンの刺繍で今も私の書斎に飾ってある。
     

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