455.大貫神社の榊 2022年4月6日

 大貫神社は杉で覆われているが、杉林の中には榊も生えている。
 写真1に最近の大貫神社の行事を示した。
 昨年末は新型コロナの感染者がほとんどいなくなり、マスクを付けながらも餅まきが行われた。(写真1-①)
 元旦祭では除夜の鐘とともに近くの人々が初詣に訪れた。(写真1-②)
 年が明けてしばらくすると、またしても新型コロナの変異株(オミクロン株)が流行、いったいいつになったたおさまるのだろうか。
 そんなとき1月22日の日向灘を震源とする地震で第2鳥居が壊れてしまった。
 写真1-③は破損した鳥居を撤去する前のお祓いである。
 その日、雨があがると、前日まで蕾だった桜が一気に満開となった。
 写真1-④は神社の横にある戦没者慰霊碑の桜である。


 ウィキペディア(Wikipedia)によると、「サカキ(榊、学名: Cleyera japonica)は、モッコク科サカキ属の常緑小高木。日本の神道においては、神棚や祭壇に供えるなど
神事にも用いられる植物」とされている。
 神事で「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」の玉串として使われるのがこの榊である。
大貫神社では写真2のように榊が植えてあり、玉串にはこの榊の枝が使われる。

 

 昨年の12月5日に使用した玉串をもらって研究室内に飾って放置したときの変化を写真3に示した。
最初は花瓶に水を入れておいたが、すぐに蒸発しまって乾燥状態での放置となった。
 12月から4月までの4ヶ月の放置の間、葉は乾燥したものの枝から葉は落ちることなく緑色を保っていた。
どうやらドライフラワーならぬドライリーブになってしまったようである。


 表1の放置した榊の葉のRGBとRGB%を示し、図1にRGBを図2にRGB%の変化をグラフ化した。

  放置期間中、常にG>R>Bは比率は変わらなかった。
  しかし、その差はしだいに縮まった。
  今までの枯れゆく葉や花の観察では最終的にはR>G>Bの糖蜜色になっていく。
  榊の葉も例外なく時間をかければ糖蜜色になるのであろうか?
  観察を続けたい。
 それにしても、榊の葉は極めて退色しにくく、古来より神事に用いられてきたことも理解できる。

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