14.含蜜糖の保健効果 2014年4月15日

目次

(1)はじめに
(2)含蜜糖の保健効果研究の略史
(3)栄養効果
(4)抗う蝕効果
(5)抗毒および細胞保護効果
(6)糖尿病と高血圧症に対する効果
(7)免疫学的効果
(8)抗変異原性
(9)美白効果
(10)マイナス効果の可能性
(11)今後の研究の見通し


(1)はじめに
 
  Health effects of non-centrifugal sugar というタイトルの総説がある。この総説は「ワンダムおじさんの糖蜜色研究」でも180番目の参考文献とさせていただいた。

(※180)Walter, R, Jaffe. “Health effects of non-centrifugal sugar (NCS): A review”. Sugar Tech. 2012, vol. 14(2), p. 87-94. http://link.springer.com/article/10.1007/s12355-012-0145-1#page-1, (accessed 2013-2-4).

 これから、糖蜜色物質の有効利用の研究を実施するにあたり、今までにどのような研究が行われてきたかを知ることは重要である。
そこで、私自身の勉強のために、この総説を精読し、その概要を日本語に訳したのがこの文書である。
私の医学用語の知識が乏しいために、まちがった訳をしているところがあるかもしれないが、どうかご容赦願いたい。
正確な内容についてお知りになりたい方は、説明とともに該当する文献の出所を示したので入手されたい。
 この総説を読むと、現在は日本の研究機関がこの分野の研究をリードしていると思う。日本の企業の中では新三井製糖(株)の研究が圧倒的に多く、太陽化学(株)も研究を実施していることがわかる。


(2)含蜜糖の保健効果研究の略史




(3)栄養効果




(4)抗う蝕効果

①含蜜糖の燐酸塩が虫歯を防ぐ



②含蜜糖には燐酸塩以外に虫歯を防ぐ物質が存在する。虫歯菌の増殖を抑える物質が見つかった。



(5)抗毒および細胞保護効果

①肺から粉じんを排出する



②抗毒性特にヒ素中毒に関する効果は重要





③放射線防護効果



④抗酸化効果



⑤紫外線による光老化の予防効果



⑥日本の研究者を中心にした共同研究で明らかになった種々の効果



(6)糖尿病と高血圧症に対する効果

①含蜜糖の微量クロム(Ⅲ)は血糖値を低下させる



②含蜜糖の非糖成分が血清トリクリセリドを低下させる



③ポリコサノールの血中脂質低下効果



④フェノール性化合物のアテローム性動脈硬化予防効果




(7)免疫学的効果

①鶏における各種免疫学的効果




②豚における免疫学的効果



③マウスにおける免疫学的効果



(8)抗変異源性




(9)美白効果




(10)マイナス効果の可能性




(11)今後の研究の見通し

①短期的には抗貧血効果と抗ヒ素中毒効果の確認が重要



②抗酸化能だけにはとどまらないポリフェノール機能の研究




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