180.上から見下ろしたサトウキビ 2018年7月2日


 サトウキビは生長すると背が高くなるので、下から見上げることはできても上から見下ろすことはできない。
ここでは2階のベランダから見下ろすことができるようにサトウキビを植え、その生長過程を写真に記録した。

 2016年の9月5日に花壇(ローズマリーとラベンダー)の片隅にサトウキビを植え、その生長の様子を写真1に示した。
2017年10月にはベランダのある建物の壁によりかかるようになり、その高さもベランダの高さと同程度になった。
2018年6月23日まで観察を続け、その日に生長した茎を刈り取った。



 写真2,3,4に上部から見下ろすように撮影したサトウキビである。
上から見ると光を十分に受けられるような構造をしていることが良く分かる。
2017年12月末~末から緑の葉は黄色に変色し2018年1月末には糖蜜色となった。
以後、糖蜜色の葉は落ちてゆき、6月20日には軽く手でひっぱるだけで容易に除去することができた。
この時期には茎の根本から新しい芽が出て力強く生長を開始している。






 サトウキビがよりかかっている壁の色は糖蜜色である。
 これは、私が選んでそうしたのである。
 サトウキビの葉と壁のRGBを比較してみると面白い。

 図1.に葉のRGBの変化を示す。
 12月まではG>Rで緑色をしているが、12月末にG<Rとなり糖蜜色に変色していった。
 図2に壁のRGBを示す。
 常にR>G>Bであるが、少しずつRとBが低くなってきている。壁の汚れによるものであろう。
 図3に壁と葉のRGB差を示す。
 2月以後は両者のRGB差は極めて小さくなっていることが分かる。
 図4に葉と壁のG/Rの変化を比較した。
 壁のG/Rは当然ながらほぼ一定である。
 葉のG/Rは11月までは高いが、以後低下し1月には壁と同レベルになった。


 6月23日に刈り取った茎はそのまま切断せず、畑に置き土を被せた。(写真5)
 どのような芽がでてくるか楽しみである。

 

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