186.黒砂糖細粒品の調製 2018年7月23日

 私がつくっている黒砂糖はブロック状のものであるが、市販品には粉体品や細粒品がある。
聞くところによると粉体品や細粒品はジュースの不純物を石灰処理で除去しないと粉砕してもすぐに吸湿して凝集してしまうとのことである。
私のつくった黒砂糖は石灰処理していない。これを粉砕して細粒化できるかどうかを試みた。
 以下写真1と写真2にそって調製経過を説明すry。

(1)ブロック状の黒砂糖①②をミキサーで粉砕しようとしたが③、ほとんど粉砕できなかった④。
(2)そこで食器乾燥機で乾燥し⑤⑥をミキサーで粉砕したら⑦、粉体になったが、すぐに吸湿して凝集した⑧。
(3)温度が高いと吸湿して粉体表面が飴状になり凝集するのでフリーザーで冷却してみた。⑨⑩⑪
(4)フリーザーで冷却した黒砂糖⑪はミキサーで容易に粉砕することができた。⑫

 (5)冷却粉砕した粉体を食器乾燥機で乾燥したところ⑬、温度上昇でやはり粉体表面は飴状になり凝集し、パサパサの塊となった。
 (6)この塊をステンレスパットに移し⑮、ゴムハンマーでたたき割って⑯、すぐに乾燥した⑱。
 (7)破砕仏を網で篩って細粒⑲㉑と粗粒⑳㉒に分けた。
 (8)細粒と粗粒はすぐに乾燥し㉓㉔、乾燥細粒㉕と乾燥粗粒㉖を得た。



 (9)調製した乾燥品は通常のブロック品と同じ方法で包装し、同じ方法で保管した。(写真3)
(10)約1ヶ月保管後、状態を確認したところサラサラのままで変化は認められなかった。
 

 石灰処理をしないで黒砂糖の細粒品を製造するには、乾燥しながら粉砕する装置が必要と考えられる。
 
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