196. スエヒロタケの採取 2018年10月2日

 第180節 「下から見下ろしたサトウキビ ”写真5”」で刈り取ったサトウキビの茎を分割せずに畑の上に置き土を被せた。
その経過を写真1と写真2に示す。
たくさんある節から次々に発芽することを期待していたのだが、実際には2箇所からしか発芽しなかった。
実は今年は刈り残したサトウキビの茎からも側枝は全く出てこなかった。
冬が寒すぎて茎に凍結障害がおこったせいかもしれない。
 雨が降って被せた土が流れ出すと、茎からスエヒロタケの子実体が発生した。
まるでサトウキビの茎がスエヒロタケのホダ木になっているようだ。



 写真3と写真4にはスエヒロタケ子実体の発生状況を示す。
 写真4(9月23日)は子実体を採取する直前の状態である。
 


 採取した子実体は水洗後、約1日室内で風乾しその後初期乾燥機で6hr乾燥した。(写真5)

 
 写真6には乾燥前後の子実体の変化を示す。
 子実体は水分を失うにつれて収縮し色は白っぽくなる。
 
 写真7には大きな子実体の乾燥前の画像を示し、そのRGBと色見本を図1に示した。
 また図2にはT値(R+G+B)とR,G,Bのプロットを示す。
 T値(明るさ)が違ってもいずれも糖蜜色である。
 

 乾燥した子実体は室温で保存してあり、今後その抽出物のMSG-グルコース系でのメイラード反応抑制作用の有無を試験する予定である。


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