209.起き上がるサトウキビ 2018年12月18日
 
 第180節で6月23日に2017年に成長した茎を刈り取ったが、2018年に出芽した茎は写真1のように生長した。

このサトウキビは私設研究室の階段の支柱(写真2)から少し離れたところにある。



 

 9月5日にサトウキビを故意に倒伏させ、階段の支柱に結びつけた。
 そのまま放置すると結束部より上の茎が起き上がり何事もなかったかのように成長を続けた。
 その様子を写真4,5,6に示した。

 

 
 

 

 9月5日に倒伏させたサトウキビは9月14日は完全に起き上がっていることがわかる。
 完全に起き上がるのに要した時間はわずか9日間であった。
 葉が最も光を受けやすいように動く、可動性のアンテナのようである。
 サトウキビはショウトウ部を固定しない限り、光を求めて起き上がり成長を続ける。
 一方で、重りをのせて起き上がれないようにすると第97節に記載したようにスエヒロタケの餌食になってしまう。

研究日誌の目次に戻る