212.掘り起こしたサトウキビの茎 2018年12月29日

 第196節でサトウキビの茎を畑に置いて土を被せて放置したら芽を出したのは2株だけで茎には多量のスエヒロタケが発生したことを述べた。
その後、観察を続けたが大きな変化は見られなかったので(写真1)、12月17日に土に埋もれているサトウキビの茎を掘り起こした。(写真2)
芽を出したサトウキビは、その部分を残し、地中の茎を切断して除去した。






 掘り起こした茎は水で洗い、写真撮影を行った。(写真3~写真10)
 掘り起こした茎の状態は色々であり、茎1(写真1)のようにスエヒロタケの発生がまったくないものもあった。
 茎1以外の茎には多かれ少なかれスエヒロタケが発生した。
 第196節でそれまでに発生したスエヒロタケを採取したのにも関わらず、茎5(写真7)と茎6(写真8)には新たに多くのスエヒロタケが発生していた。
 スエヒロタケの発生が多い茎は表面が暗色化し、腐朽度が進んでいた。
 茎2(写真4)では節のまわりに菌糸体が密集し土壌粒子と混ざり合った硬い集落が認められた。
 








 茎の各位置のRGBを測定し、それぞれの平均値を図1に示した。
 茎4と茎5は灰色、それ以外の茎は糖蜜色であった。

 茎1だけがまったくスエヒロタケの発生がなかったわけであるが、茎1に新芽は出てこなかった。
 新芽が出た茎にはスエヒロタケが発生していた。


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