332. 2020年生育サトウキビの収穫 No.7 2021年1月29日

 本節は今期7回目のサトウキビ収穫と黒砂糖製造の記録である。
写真1にサトウキビ刈り取り前後の状態を示した。



 写真2はトラッシュ除去と切断した茎の状態を示した。
 


 写真3は切断した茎を洗浄し搾汁した前後の状態を示した。
今回は太くて2分割の必要があった茎が約半分存在した。


 写真4は生ジュースを煮沸し浮遊灰汁を除去したときの状態を示した。


  今回、サイホン分離軽液の回収率向上と重液比率の減少を目的として加熱生ジュースの沈降槽として写真5-1に示す深鍋を初めて使用した。


 深鍋も浅鍋と変わらない良好な沈降性を認めたが、サイホンパイプを太くしたために流速が上がり重液境界沈殿物が舞い上がる現象が発生した。
そのためにサイホン軽液の回収率を上げることができなかった。
次回は最初は太いサイホン管を用い重液境界近くになったら細いパイプを用いることによりこの問題を解決した。
サイホン分離と重液濾過の状態を写真5-2に示した。

 サイホン軽液とサイホン重液の濾液を混合しシロップまで濃縮したときの状態を写真6に示した。
 濃縮倍率は2.47倍と良好であった。


 写真7にシロップを最終煮つめにより黒砂糖を製造したときの状態を示した。


 写真7には黒砂糖乾燥前後の状態を示した。


 表1に最終煮詰め時の所要時間とマスバランスを表2に洗浄茎重量あたりのマスバランスを示した。
洗浄茎あたりの黒砂糖回収率は8.7%であった。


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