371. バガス置き場のバガス回収 2021年12月5日

  本節は第345節の続きである。
  第345節では2021年4月15日までのバガス置き場の経過を示したが、本節では2021年10月30日にバガス置き場のバガスを全て回収して
 その重量を測定した。
 今年も夏になるとバガス置き場は雑草に覆われた。その様子を写真1に示した。


 10月30日にバガスの表面から順次バガスを回収しその重量を測定した。
 写真2-1,2,3,4にバガス回収状況を示した。






 写真3はバガス回収時に見つけた虫たちである。
 ほんとんどの虫の名前は分からないがNo.14,No15,No.16,No.19)は良く知っているカブトムシの幼虫である。

 表1に各回収No.ごとの回収バガス量を示した。
 回収バガス量は約300kgでバガス置き場に投入したバガス量は1474kgであるので、残存率は20%ということになる。
 累積バガス回収量から図1のごとくそのバガスを回収した相対深さを推定した。

  

 図2は 毎年のサトウキビ刈り取りが終わった時点でのバガス発生量、すなわちバガス置き場への投入量である。

 

 バガス置き場におけるバガスの分解率は常に一定であると仮定し、それをX(%/日)とした、
 一次方程式を解きXを計算したのが表2である。
 これよりX=0.0635(%/日)となった。
 放置開始時のバガスの放置終了時の残存率は図3のようになった。
 2016年4月以前の残存率はマイナスとなっているが、これは単純な仮定によるものであり実際は限りなくゼロに近いと言うべきであろう。


 図4に残存バガスのシュミレーション結果を示した。
 バガス置き場のバガスは微生物に分解されて無機化され、残存した無機物は雑草の栄養源として吸収され消失していくと考えられる。

      

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