410. 浸漬サトウキビ茎の重量減とバイオフィルムの重量増 2022年11月1日

 前節にも記載したようにサトウキビ茎のシアノバクテリアを含む水への浸漬実験は2018年7月3日に開始した。
2022年10月27日で累積放置日数1549日となった。
 写真1に洗浄した乾燥茎の外観変化を示した。
 時間とともに茎の中身は失われていき、表面の皮部分が残存していることがわかる。


  表1には乾燥茎重量とバイオフィルム+フロックの乾燥重量のデータを示した。

          
  図1には乾燥茎の総重量減を図2は乾燥バイオフィルム+茎の総重量増を示した。

           

           

 図3は両者をプロットしたもので、これこそが私の求めていた結果である。
 すなわち、茎の減少重量が多くなるとバイオフィルム+フロックの増加重量が多くなるということである。
 このことは、茎から溶出した成分がシアノバクテリアの栄養源として使用されたことを強く示唆している。

           

今回、浸漬液にリン酸カリを添加したが、これによりシアノバクテリアが増殖しやすくなり、残存した皮部分も
消失してしまうことを期待している。


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