419. 2022年生育サトウキビの刈り取り 2023年2月25日

 第2サトウキビ畑の2022年生育サトウキビの刈り取り状況を記載する。
 写真1は刈り取り前のサトウキビ、写真2は刈り取り後の切り株、写真3は刈り取ったサトウキビである。



 
 表1に各区画の収穫本数を示した。

 表2は生育粘度ごとの収穫本数を示した。
 また図1には各区画ごとの収穫本数推移を示した。
 これによれば本年度は多くの区画で収穫本数の大幅減が起こった。


 図2は2018-2019年度の収穫本数に対するその後の年度の収穫本数の相関である。
 年度の隔たりが大きくなるほど相関係数が小さくなるのは当然であるが、2022-2023年度は直線の傾きが最も小さく、収穫本数が
 少ないことがわかる。

 収穫本数に影響を与えるのは第1に12月~1月の平均最低気温である。
 図4に平均最低気温と収穫本数の関係をプロットした。
 確かに今年度の平均最低気温は低く、それが収穫本数低下の一因であることは間違いない。
 しかし、今年度は過去のデータのプロットから予想される以上の収穫本数が低い。
 今期は遅効性の堆肥のみ使用したため、旺盛に生育する6月~8月に栄養源が不足した可能性がある。
 また、9月の台風のダメージも考えられる。
 しかし、この2点は収穫重量には影響しても収穫本数にはほとんど影響しないと考えられる。
 収穫本数は発芽した時点でだいたい決まるからだ。
 第2サトウキビ畑は過去6年間、植え替えをしていない区画が多い。
 植え替えをしないために、根の活性が低下してきたのではないかと考えた。
 そこで表3,表4の過去6年間の植え替え回数と本年度/昨年度の収穫本数比率について解析してみた。



  図3にその結果をまとめた。
  これより植え替え比率が少ない区画ほど収穫本数比率が低い傾向にあることが分かった。
  残存した根の活性が落ちていることは間違いないと考える。
  ただし、今後も全面的な植え替えは行わず、今までどおり5月になっても出芽しなかった区画のみ植え替えることにする。
  収穫本数が減少したとしても植え替え無しにどこまで行けるかを見てみたいと思う。

   
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