8. 希釈した牛乳(2013年12月30日)
  
 牛乳が糖蜜色と言ったら「そんなはずはない」と思われる方が多いだろう。
私も下記の本を読むまではそう思っていた。

  佐藤文隆. 岩波講座 物理の世界、地球と宇宙の物理1, 「光と風景の物理」
  2002年、岩波書店

 この本によると、牛乳が白く見えるのは牛乳の微小粒子が光を多重散乱するためであり、多重散乱が起こらないように水で希釈すると茶色に色づくと言う。
そこで、早速試してみた。



 するとどうだろう写真①に示したように256倍に希釈したところで薄茶色となった。



 写真②は水をコップに入れ、上から牛乳をたらしたときの様子である。
牛乳はコップの底に沈んでいき、撹拌すると全体に拡散していく。



 写真③はバンコク窓にコップをかざし、窓から入る光を透過させて撮影した物である。
牛乳はほんとうは「糖蜜色」の仲間なのだ。

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