30.トンレサップの夕焼け 2014年8月12日

 2004年4月にカンボジアのトンレサップ湖のクルージングツアーに参加した。(トンレサップ湖については24.メコンの水色 を参照のこと)
快適なクルージングを期待していたのだが、実際は疲れ果ててしまった。
4月のカンボジアは乾季の終わりで最も暑い時期、湖の水位は低下し、船は何度も座礁してしまった。そのたびに船員が船からおりて対処するという有様。(写真1)
スケジュールはすっかり遅れ、持参した飲料水も底をついた。なんと船内では飲料水の販売もしていない。4月は最も熱い時期。熱中症寸前。

 とっくにプノンペンについているはずが、日が傾いてもまだつかない。
疲れて、船室でうとうとしていたそのとき、周囲が突然赤く染まった。
窓の外を見ると、かってみたこともないような鮮やかな夕焼けであった。目の覚めるような赤で、あわててシャッターを切った。(写真2)



 図1は夕焼けの暗いところから明るいところを17区分し、そのRGBT値を示したものである。


 図2はT vs. RGB比率のプロットである。
 BはTによらずほぼ0%、 RはT=0のとき100%、GはT=0のとき0%に外挿された。


 図2の外挿曲線を使用してTが200から0までの色見本を作成した。それが表1である。



 夕焼けは表1のような糖蜜色に変化し、すぐに夕闇に変わった。

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