36. ココナッツ 2014年9月29日

  南国の植物といえば、私にとっては第1に「サトウキビ」、第2に「バナナ」であるが、忘れてはならないものに「ココヤシ」がある。
ココナッツはココヤシの果実であり、図1のような構造をしている。

  
 
 ココナッツは表1に示すようにあらゆる部位が有効利用されており捨てるところがない。

 

 今から20年前、日本では「ナタデココ」の爆発的ブームが起こった。ナタデココはフィリピンの伝統的発酵食品でココヤシ水を
酢酸菌で発酵させその生成するセルロースでゲル状にかたまったデザートである。
私がいた会社でもこれをタイで製造しようと本格的に研究したことがある。
 写真1から4は原料のココヤシ水を求めて、ラーチャブリー県にあるココナッツファームを訪問したときのものである。

 
  
 
 

  
 とれたてのココナッツは写真2のように緑色をしているが、ハスク部分は写真4のように美しい糖蜜色をしている。
また、時間がたつと写真5のように外皮は緑色から糖蜜色に変わる。(写真5)

 

 タイのラーチャブリー県はココナッツの名産地であり、水上マーケットで有名な「ダムヌンサドアク」がある。
「ダムヌンサドアク」の近くには観光客用のココナッツファームがあり、ココヤシの樹液からヤシ砂糖をつくるところを実演している。
本来のヤシ砂糖はパルメラヤシの樹液からつくるのだが、ココヤシからもできるのである。(写真6)





コレクションリストに戻る