53.黄金色のシロップ 2015年2月23日

 サトウキビジュースを絞って黒砂糖をつくるのは手間のかかる作業である。
しかし、私にとっては楽しい作業でもある。
ジュースを煮詰めていくと鍋の中のシロップはしだいに糖蜜色になっていくが、それをお玉杓子ですくってみるとそれは黄金色である。


 お玉杓子に少しだけ入れたサトウキビジュースのシロップを窓の近くで光にかざすと、黄金色にきらめく。



 そのRGBを金の延べ板のRGB値と比較してみたら、 ほとんど同じであった。



 図1に示す如く、金の延べ板の色は糖蜜色の類似色であるといえる。
大きな違いは金には金属光沢があるのに対し、糖蜜にはそれがないことだ。
RGB%を比較すると、金の延べ板と光にかざしたサトウキビシロップは良く一致している。
糖蜜はこれらより、R%がやや大きく、G%がやや小さい。
糖蜜はシロップよりさらなる熱を受け、メイラード反応が進むためより赤味を増すのではと考えられる。


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