58. 八丁味噌 2015年4月1日
「味噌力」で記載したように八丁味噌は最も色の濃い味噌である。
予てより八丁味噌の工場見学をしたいと思っていたのだが先月その機会が訪れた。
名鉄の岡﨑公園前駅(写真1)で下車し5分ほど歩くと八丁蔵通りがある。(写真2)
ここに二つの老舗「まるや八丁味噌」と「カクキュー八丁味噌」の二つの蔵があり、その両方を見学することができた。(写真3、写真4))
八丁味噌の製造法は図1に示すとおりである。
普通の味噌は大豆と麦を原料に使用するが、八丁味噌が大豆だけであるのが特徴だ。
また熟成にあたり、ピラミッド状に石積みをするのも大きな特徴である。(写真6,写真7)
木桶1つに仕込む味噌は約6t、重石は5tだそうである。
この重石を積むノウハウこそがまさに職人芸で、地震がきても崩れることはないそうである。
この重石により桶内部を嫌気的環境にするのだ。
空になった桶の内部は写真8に示すように、永年の発酵熟成の跡が残っていて見事であった。
お土産に購入した八丁味噌のRGBを写真9に示した。
濃い糖蜜色である。
あれから、糖分は妻のつくる八丁味噌の味噌汁をおいしくいただいている。
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