67. ノンシーの花と実 2015年7月5日
タイでは乾季の終わりになる3月末になると美しい黄色の花を咲かせる樹木がいくつかある。
タイ語で「ノンシー」と呼ばれる樹木もその一つだ。
この木のことは「ワンダムおじさんの糖蜜色研究(4.5 樹木の葉と樹皮の色 Page205)」でも紹介した。
その黄色い花の鮮やかさもさることながら、その糖蜜色の実を初めて見たときには衝撃を受けた。
蕾をつけてから花が咲き実ができるまでの経過を撮影したのが写真4である。
そのRGB値の変化を図1と図2に示す。
花が最も鮮やな黄色に見えるのはT値が最大となり、R%とB%がほぼ等しくなるときだ。
1年365日のうち、蕾の期間は7日、花の期間は23日で合計1ヶ月だ。
残りの11ヶ月は実の状態にあって、いずれ土の上に落下することになる。
タイで雨が降り始めるのは4月から、4月に実を付けるのは落ちた実が雨の水分で発芽しやすくなるようにできているのだろう。
ただし、私はこの実が発芽するのを見たことはない。
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