2015年11月の雨の日、貴船神社に着いたのは午後5時ごろで、暗くなり始めたころだった。
川岸のベンチには糖蜜色をした落葉が積もっていた。（写真1）
フラッシュ撮影をしたので、カメラに近いほどRGB値が大きくなっている（明るくなっている）。
光合成の役目を終えた緑の葉は紅葉し、そして落葉となる。いずれは土に戻り、また植物の栄養素として吸収される。
丸木椅子はみごとなサルノコシカケ科のキノコで覆われていた。
丸木椅子の内部はキノコの菌糸体が繁茂しているだろう。その上に折り重なって積もった落葉とともに、菌糸体に溶かされて全体が糖蜜色になってしまうという錯覚に陥った。
雨に濡れた灯籠に落葉がぴったりとくっついている。決して人為的にくっつけたものではない。まさに自然の芸術だ。(写真3)
貴船神社を後にする頃には、まわりはすっかり暗くなった。
叡山電車はライトアップされた「もみじのトンネルをくぐった。(写真4)
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