106. 桜 2016年4月28日
毎年3月下旬から4月上旬にかけて、延岡の街では桜が咲き誇る。(写真1)
淡いピンク色をした桜の花が散って土の上に落ちると、糖蜜色に変色する。(写真2)
散った直後の花びらをシャーレに入れて、どのように変色するかを観察してみた。
シャーレは蓋をし、写真撮影のときだけ蓋を取った。
花びらを放置した室内の温度を図1に、経過写真を写真3に示した。
私は、桜の花びらは1週間以内に糖蜜色に変色すると考えていたのだが、予想は完全にはずれ18日放置しても変色しなかった。
花びらは収縮し、むしろ赤紫色は濃くなった。(写真4)
土の上に落ちた花びらは糖蜜色なるのに、シャーレに入れた花びらはなぜ糖蜜色にならないのだろう。
一番大きな差は屋外では花びらは雨に濡れることである。
そこで、18日間放置した花びらを二つのシャーレに分け、一方のシャーレに水を入れてみた。
するとどうだろう、水を入れた花びらは9時時間以内に糖蜜色に変色した。
水分の多少が原因だったのだ。
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