130. 真田丸の題字 2016年11月9日
NHKの大河ドラマ「真田丸」が佳境に入っている。
私は大河ドラマの大ファンで欠かさずに見ている。
それというのも、私がタイに駐在していたころ日本語の番組が見れるのはNHKワールドプレミアムだけで、大河ドラマだけを楽しみにしていたからだ。
最初にタイに行ったころは、確かNHKニュースはタイの放送局で夜に放送されるだけだったと思う。
それだけに、NHKワールドプレミアムで見れるようになったのは海外駐在員にとって画期的な出来事であった。
写真1は2002年から2016年までの大河ドラマの題字一覧であるが、この中でも私は「真田丸」の題字が圧倒的に好きだ。
なぜなら、その字は糖蜜色の土地壁に画かれているからである。
作者は左官の挟土秀平氏。飛騨高山の赤土の壁に左官の「こて」で画いたとのことである。
赤土は真田の赤い甲冑をイメージしたものだそうだ。
図1は真田丸題字のRGB解析である。どの部分をとっても「糖蜜色」である。
挟土秀平氏の著書「ひりつく色」(写真2)を読んだ。
この本の一番最初に以下のような記述がある。
土の色を探求する氏の思いが良く伝わってくる。
私は糖蜜色の土に思い入れがあるが、氏はこの本の表紙のような紺色の土(夜空色の土と表現されている)に出会ったとき、
この土を背景に様々な土色を散りばめたいと思うようになったかもしれないと記載されている。
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