C131. インドネシアでサトウキビに出会う 2016年11月12日
私が初めてサトウキビ畑を見たのは1983年インドネシア、東ジャワである。
インドネシアの某企業にグルタミン酸発酵の技術支援のために出かけた初めての海外赴任であった。今から33年前、すなわち31才のときである。
会社のまわりはサトウキビ畑の水田が多く、散歩にでるとすぐにサトウキビを見ることができた。
これが、あの糖蜜の起源植物かと思うと、まことに感慨深いものであった。
写真1と写真2はまさに私にとっての記念写真である。
サトウキビ畑の横の水田ではまだ若いイネが育っていたが(写真3)、すぐ近くの田んぼでは稲刈りが終わり、稲穂をたたきつけて籾を収穫していた。
その当時、日本ではもはや見たことがない方法であった。
遠くに製糖工場が見える。
製糖工場やMSG(グルタミン酸)製造工場はもちろん電力で稼働する。
しかし、工場の外には電柱も電線もない、工場内は自家発電なのだ。
工場の外で夜の明かりはオイルランプしかない。
電話もなかった。
大都会のスラバヤまでは無線で交信するしかない。
散歩していると子供達が何人もついてくる。「写真をとってくれ」というのだ。(写真6,写真7)
その明るいことこの上なし。
日本では出会ったことがない、あまりの明るさにカルチャーショックを受けた。
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