154.徐福伝説2 (新宮) 2017年4月14日
今年の1月末に和歌山県新宮市の徐福公園を訪れた。
図1にあるように、新宮は日本における最も有名な徐福ゆかりの地の一つである。
この地図の中で,私が住んでいる宮崎県延岡市もその一つである。
徐福公園はJR新宮駅のすぐ近くにある。(図2)
なんとその場所は徐福1丁目である。
いかに、この土地が徐福と縁が深いか分かるというものだ。
徐福伝説とは関係ないが、正門の屋根瓦はみごとな糖蜜色であった。(図3)
徐福公園内には徐福の故郷である中国の山東市から寄贈された由緒板がある。(写真2-1)
由緒板の左半分は「徐福渡来の画」である。(写真2-2)
原画は幕末に編纂された「西国三十三ヶ所図会」の「新宮湊」の項の挿入されたいたもので、松川半山の作とのこと。
大きな船で上陸したばかりの徐福が、重臣や童男童女らを従え、宝物などの荷下ろしをしている様子である。
右半分の碑文を図4に示した。
写真3は高さ1.9m、重量1.5tの御影石でできた徐福像。
写真4は徐福顕彰碑で昭和15年建立。高さ2.5m,幅1mの黒色縞状石灰岩製である。
写真5は徐福像の背後から正門方向を撮影したものである。
写真6は徐福の墓で1736年に建立。高さ1.4m,幅50cmの緑色片岩である。
厚さは思ったより薄く、背面は糖蜜色部分があった。
写真7は1915年に建立さられた七塚の碑。高さ1.01m.幅48cmの緑色片岩である。
徐福の重臣7人が祀られている。
徐福がこの地で見つけた不老長寿の薬は「天台烏薬(てんだいうやく)」であるとされている。(写真8)
天台烏薬のエキスには強い活性酸素除去作用が確認された。(図4)
公園の売店で天台烏薬の葉と番茶をブレンドした「徐福茶」をお土産として購入した。(図5)
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