163. 和束の茶畑 2017年6月19日
去る6月15日に京都府相楽町和束(わづか)町を訪れた。(図1)
ここは宇治茶の産地として有名で、ことにその茶畑の景観が美しい。(写真1)
京都に住んでいる長男の運転で「和束カフェ」まで行き、そこで電動アシスト自転車を借りて茶畑を巡った。
以下の写真はすべて、2017年6月15日に和束町で撮影したものである。
写真2は円形茶園の景観である。
写真3は円形茶園付近で撮影した被覆栽培の様子である。
被覆することにより以下のような作用がある。(大森正司、お茶の科学、講談社ブルーバックす、2017年5月)
①茶の芽は日光を求めて徒長し組織が柔らかくなる。
②緑色のクロロフィルが増加する。
③お茶の旨味成分テアニンが増加する。
④渋味のあるカテキンが減少する。
⑤生のりのような独特の香りがするようになる。
被覆栽培でできる茶として「玉露」 「かぶせ茶」「抹茶」の原料である「甜茶」がある。
丘全体が茶畑、なんという美しさであろう。(写真4,5,6)
鮮やかな緑の茶葉(写真7)も枯れると糖蜜色になる。(写真8)
図2は両者のRGBを比較したものである。
和束茶カフェで茶染めのコースターを買った。
媒染剤の種類によって色調は様々であるが、いずれも茶渋のように渋い色である。
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