175.牛皮革を放置したときの変色 2017年9月15日
第92節「タン」で記載した牛皮革を写真1のようにして日があたる窓側の室内に放置した。
写真の左は皮革の表側、右は裏側である。また写真下部はアルミ箔で覆って遮光し、定期的な写真撮影の時のみ覆いをとった。
写真2はその経過である。またRGB値の変化を図1と図2に示した。
R値は裏側(遮光なし)の場合のみ低下し、それ以外の3条件で上昇した。
G値は表側(遮光なし)で大きく上昇、表側(遮光あり)でやや上昇、裏側(遮光あり)でほとんど変化せず、裏側(遮光なし)で低下した。
B値は表側(遮光なし)で大きく上昇、裏側(遮光なし)で低下した。 表側、裏側とも(遮光あり)ではほとんど変化しなかった。
T値(R+G+B)は表側(遮光なし)で大きく上昇、裏側(遮光なし)で大きく低下した。表側(遮光なし)でやや上昇、表側(遮光なし)ではほとんど変化がなかった。
光による変色の状態は表側と裏側ではまったく異なっていた。
表側は光により色があせていくのに対し、裏側は暗色化した。
写真3に放置開始時と617日放置後の画像を比較した。
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