190. 青の洞門 2017年12月11日
大分県中津市本耶馬溪町(ほんやばけいまち)に青の洞門と言う「トンネル」がある。
写真1の競秀峯の麓を通っている。
江戸時代中期に禅海という僧侶が山の上にある羅漢寺を参詣したとき、川沿いの断崖にかけられ桟橋が危険で多くの事故があったことを
知り、30年の歳月をかけて掘ったトンネルである。
確かこの話は私が小学生のときに紙芝居で見た記憶がある。
明治になり大改修が行われ、写真2のように今は車が通れるようになっている。
写真3は手掘りの部分で明かり窓からは美しい山国川(やまくにがわ)が見える。
青の洞門の青とは何であるか分からなかったが、調べてみるとこの地区の名前が「青」というからだそうだ。
写真4は蚤と鎚だけで掘っている禅海和尚の像である。
洞門内壁の色はR>G>Bであるもののその差が小さく、糖蜜色とは言えないだろう。(写真5,図1)
リフトで羅漢寺に登ると(写真6)、入口付近に残海和尚が使ったといわれる蚤と鎚が展示してあった。(写真7)
苦節30年、たいしたものである。
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