205. 桜の1年 2018年4月10日
157節「葉桜」に続き、2階のベランダから見える桜の木を1年間観察した。
その経過を写真1と写真2に示した。
また桜の花が咲き始めてから、葉が出始めるまでの変化を写真3,4,5に示した。
図1にはRGBおよびRGB%の変化を図2にはR/GおよびB/Gの変化を示した。
図1と図2から桜の一年を次の4つの季節に分けた。
①緑葉の季節:葉が茂り緑(G)の比率が最も高くなる。
②落葉の季節:葉が枯れて落ちていき緑(G)より赤(R)が大きくなる。青(B)は最初R,Gに対して圧倒的に小さいが、日に日に増加してゆく。
③無葉の季節:葉が完全になくなり、幹と枝だけになる。R>G>Bであるが、その差は小さい。
④花の季節:花が咲くR,G,Bの比率は③とほとんど変わらないが、RGBともに急増し明るい花の色となる。
図3に季節ごとの平均RGBと色見本を示す。
図4には各季節の日数割合を示した。花の季節は僅か6%である。
無葉季節の色は花季節の色より明らかに暗いが、そのRGB比率は大きくかわらない。
図5に無葉季節の色(幹と枝の色)を明るくしていった場合の色見本を示す。
明るくなるに連れて桜の花の色に近づいていく。実際に花はもう少しBの比率が高い。
花の色は幹や枝の色素と同じであることが推定される。
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