215.豆乳の色 2018年5月22日
牛乳は白いが、水で希釈していくと糖蜜色を呈するようになる。(8.希釈した牛乳)
それでは豆乳を希釈していったらどうなるだろうか。
そこで写真1の豆乳を水で希釈してみたのが写真2である。
すると豆乳は希釈しても糖蜜色を呈することはなかった。むしろ希釈しない方がわずかにR>G>Bとなり糖蜜色に近い。(図1)
図2と図3が豆乳と牛乳について希釈倍数とG/RおよびB/Rの関係を示した。
牛乳は200-300倍に希釈したところでG/R,B/Rが著しく低下するのに対し(すなわち糖蜜色になる)、豆乳ではそのようなことはなかった。
それでは豆乳を濃縮乾燥したらどのような色になるだろうか?
それをやってみたのが写真3である。
乾燥粉砕すると黄な粉のような色になる。
乾燥粉砕後の重量は豆乳の6%であった。(図4)
牛乳を濃縮乾燥したときの色は49節「甘乳蘇」に記載した。
牛乳乾燥物と豆乳乾燥物のRGBパターンは類似しており、糖蜜色である。(図5)
豆乳と牛乳の成分と分散している粒子の平均サイズを図6に示した。
①牛乳はカルシウムが豆乳より多い。
②豆乳はタンパク質>脂質>炭水化物であるのに対し牛乳は炭水化物>脂質>タンパク質の順である。
特に炭水化物が牛乳>豆乳である。
③豆乳は平均粒子サイズのピークは一つであるのに対し、牛乳はピークが二つある。
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