232. コブラ 2018年8月9日
バードアタックも怖かったが、タイではもっと怖い思いをした動物との出会いがあった。
その動物とはコブラのことである。
やはり、工場所有地を歩いてパトロールしているとき、目の前に突然鎌首を持ち上げたコブラが現れた。
私も驚いたが、コブラも驚いたことだろう。私もコブラも30秒ほどそのまま動けなかった。
下手に動くと飛びかかられて咬まれてしまう可能性がある。私はゆっくりゆっくり後ずさりして離れ、別の道を延々と歩いて事務所に戻った。
そのとき、もちろんカメラは持っていたのだがとてもシャッターを押す余裕はなかった。
もし、あのとき撮影に成功していたら大スクープに違いない。しかし、シャッター音と同時に咬まれていたかもしれない。
以下の写真は安全なところから撮影したコブラである。
写真1はタイに赴任してまもないころバンコクのスネークファームに言ったときの物である。
ここは毒蛇の血清・ワクチンを製造するための研究施設で観光地にもなっている。
写真2は糖蜜発酵廃液から製造した肥料を試験するためにタイ国科学技術研究所の先生といっしょに稲作農家を訪問したときのものである。
農場主が昨日捕まえたというコブラを見せてくれた。
亀の中にはいっている二匹のコブラである。
写真3はチェンマイで見たスネークショーである。
蛇遣いとコブラはまるで友達のようである。
写真4はコブラの毒液を採取している所である。
写真5に示すようにコブラの色は表(背中側)が青っぽい黒であり裏側(腹側)は黄色を帯びた白である。
この点、羽が黒で胴体が白のバードアタックの鳥と良く似ている。
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