253.ツユクサ 2018年11月10日

 ツユクサの青い花は何と可憐なことだろうか。(写真1,写真2)
 カボチャやサトウキビにとってツユクサは雑草なのだが、その可憐さ故に除草せずに長く残しておいた。

 
 

 9月23日にツユクサを除草すると同時に採取して乾燥した。(写真4)
 乾燥したツユクサは保存してある。
 ツユクサには肥満を防止する成分が入っているとの報告があったので(文献1)、ひょっとしたら抗糖化作用もあるのではないかと考えたからである。
 肥満防止の有効成分はグルコルテオリンだそうである。
 
 

 写真4,5,6に採取したツユクサを屋外に放置したときの変化を示した。
 おもしろいことにツユクサはなかなか枯れない。
 晴天が続いてしおれても雨が降るとまた緑の葉を広げる。
 時間とともに次第に葉は落ちて少なくなるものの、緑の葉は長く残っているのである。
 
 
  

 表1に屋外に放置したツユクサの葉と茎の部分のRGBとRGB%を示した。
 
 
  図1に葉のRGB%の変化を示した。
 放置時間とともにG%は僅かに増加、R%は変化せず、B%は減少傾向にある。
 常にG%>R%>B%であり、緑色が消失することはなかった。
  図2に茎のRGB%の変化を示した。
 放置弛緩とともにR%が増加、G%は最初減少して、その後ほぼ一定となった。
 B%は減少した。
 R%は常にG%やB%より大きいが、G%とB%は入れかわることがあった。
 しかし最終的にはR%>G%>B%となり糖蜜色を示した。
 図3に葉のT(=R+G+B)とRGB%のプロットを示した。
 Tの上昇、すなわち明るい色になるにつれG%は低下、R%は変化なし、B%は上昇した。
 図4に茎のTとRGB%のプロットを示した。
 Tの上昇につれてR%は低下、G%は変化なし、B%は上昇した。


  
 ツユクサの花は可憐に見えるが、その植物は相当にたくましい植物のようである。
 地面に放置したままにしておいても、そのうちそこに根付き繁殖しそうな可能性を感じる。

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