277.アジサイの花を挿した水の色変化 2019年4月14日

 第240節 「アジサイの花の色の変化」で折れたアジサイの枝をウイスキーの空き瓶に挿して花色の変化を記録した。
このときの観察記録は2018年9月4日までであったが、その後も2019年4月5日まで続けた。
 9月4日以後、4月5日まで花の色は薄い糖蜜色のまま変わることはなかった。
しかし、瓶の中の水は無色→薄い糖蜜色→濃い緑色→糖蜜色と変化した。(写真1)
 その詳細を写真1,2,3に示した。









 図1は瓶の中の水のRGB変化を、図2はRGB%の変化を示した。
 11月中旬まではGの比率が高く緑色をしているが11月下旬からはRの比率が高くなり糖蜜色に変化した。
 この時期は延岡の落葉樹が紅葉する時期と一致していた。
 おそらく気温の低下が引き金になっているのだろう。



 写真5は最期の花と水の状態である。
 どちらも薄い糖蜜色である。
 水の中には微生物がフィルム状に繁殖していた。シアノバクテリアであると考えられる。
 微生物フィルムは集めると濃い糖蜜色となった。(写真6、写真7)






 微生物フィルムを分割してステンレスバットに入れハイポネックス1匙を入れた水に懸濁し、サランラップで覆って室内に放置した、(写真8)



 そうすると糖蜜色の微生物フィルムはおよそ5日で糖蜜色から緑色に変わっていった。(写真9)
 そのRGB変化を図3にRGB%の変化を図4に示した。

 

 今後、気温の上昇にともないどこまでこの微生物フィルム(あるいはフロック)が生長するかを観察する。


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