301. 柿渋つくり 2019年918日
前節の柿渋染めに触発されて、自分で柿渋つくりに挑戦してみた。
ちょうど母屋の庭に柿の木があり、未熟な果実がなっていたのでこれを原料に使用した。(写真1)
未熟柿を写真2のように切断し、ミキサーで粉砕した。このとき水を20mlだけ添加して流動性を良くした。
粉砕物は写真3のようなガラス容器にいれ室温暗所で発酵を開始した。
このとき発生する炭酸ガスを逃がすために蓋は密閉していない。
3日目から表面にカビが発生し、瓶底に液が貯まり中央部から上部にかけてはスポンジ状になった。
10日で発酵を終え写真4のごとくタオルを使って圧搾して残渣と液に分けた。
残渣と液の比率はおよそ30%:70%であった。
液のpHは4.5で弱酸性であった。
柿渋は圧搾液に移行しているはずである。
その色はクリーム色であったが、放置すると糖蜜色に変わるそうである。
写真5のようにアルミホイルで包んで光を遮断したガラス瓶と遮断しないガラス瓶にそれぞれ約25gの圧搾液を入れて窓際の室内に放置を開始した。
色調と紫外可視吸収スペクトルがどのように変化するかを観察する。
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