309. 私の宝物 2019年10月6日

 2011年の大洪水のとき私は毎日工場の周囲を歩いてパトロールしていたことは前節で述べたとおりである。
土を盛って堤防をつくり工場への浸水はかろうじて防げたが工場の周りは写真1のように水没していた。
 前節の写真5をよく見ると私が眼鏡をしているのが分かるだろう。
実は堤防の上を歩いているときにこの眼鏡を落としてしまったのだ。
眼鏡はあったが片方のレンズがどこにいったかまったく分からない。(写真2)
 あきらめて、バンコクの眼鏡屋さんで新しいレンズを入れてもらった。
ところがである。レンズをなくしたことを環境管理をしているタイ人マネージャーに話したら、なんと10日後にマネージャーの部下がそのレンズ
を見つけてくれたのだ。
 私は2つの点でおおいに感激した。
1つはレンズ紛失を気に掛けてくれたタイの人たちの優しさである。
2つはあの泥だらけの堤防で透明なレンズを見つかったことは奇跡である。


 それ依頼、私はこのレンズを宝物としている。(写真3,写真4)
「奇跡のレンズ」は今、延岡の私設研究室の戸棚に飾ってある。

 



 幸いなことに工場も無事操業再開の目処が立ち、めでたしめでたしであった。(文献1)


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